【未経験でもへっちゃら】転職の志望動機の書き方「３つのポイント」
転職なら「実務経験あり・即戦力」が基本。ですが、応募する側としては、未経験であることが多々あります。人事やキャリアコンサルタントとして就活する方に接してきたことや、自身の転職体験をもとに、転職の志望動機の書き方のポイントを整理してみました。
■「未経験」の不利をはねのける３つのポイントとは？
１、志望職種に近い職務経験
２、熱意
３、根性
上記３つが未経験の不利をはねのけるための強力な武器になります。
１、志望職種に近い職務経験
たとえば医療事務であれば、銀行で事務の経験があったとしたら、個人的には高く評価します。銀行の事務は厳しい仕事であることが分かりますので、たとえ未経験であっても、ハンデをはねのけられる可能性があります。ですので、この場合、志望動機の中で銀行の事務で改善提案をして実現させたことなどちょっと加えると効果的でしょう。
こんな風に、まずは、何等か志望職種に近い業務経験がなかったか、過去を振り返ってみることをお勧めします。
職務経験を自己ＰＲにする際には、成果を数字で示せると強いです。営業であれば、個人の成績や社内での順位、事務であれば何％くらい作業を効率化できたのかなどです。
２、熱意
即戦力にこだわる人事がいたとしても、いざ面接になると、「熱意のない経験者」より「熱意のある未経験者」の方を評価することが多々あります。熱意とは、ズバリ汗をかくこと。その企業が行っているイベントを見に行ったり、その会社の製品を使ってみたり、社員と話をしたりしたことを志望動機に加えてみましょう。そして、「なぜその企業でなければならないか」説得できるといいです。
３、根性
これは私自身の転職体験なのですが、未経験で営業の会社の選考をいくつか受け、内定したことがあります。上記２つも打ち出しつつ、「フルマラソンを完走した根性」もアピールしました。「たとえ未経験でも、何が何でもやり遂げます」という意志を的確に伝えられれば、内定する確率がグンと上がります。
■志望動機の例文
ネット上にはいい例文と悪い例文が玉石混交の状態です。たとえば、Yahoo!知恵袋などにもさまざまな志望動機が掲載されています。
その中で、自動車学校の受付事務志望のものがあります。前職は接客販売だったと言います。こうした例でもったいないと思うのは、前職の接客販売経験の業務の中で、自動車学校の受付事務で活かせる部分があるのではないかという点です。このケースでは事務の部分に焦点を当てていますが、受付の部分では接客経験が活きるはず。前職の接客販売でどんな工夫をして、どんな成果が出せたのかを加えると、よりよい志望動機になるのではないかと思います。
これは志望動機作成に限りませんが、履歴書や職務経歴書の作成に当たっては、数多くのお手本や例文を読むことがきわめて重要。なぜなら、他人の履歴書を読まないと、自分の志望動機や履歴書が本当に個性的なのかどうかが確認できないからです。ネット上には数多くの例がアップされています。実例を参考に、いい部分は採り入れつつも、お手本とはひと味違う志望動機を完成させてくださいね。
■キャリアコンサルタントにも相談
履歴書の書き方や面接対策については、キャリアコンサルタントにも相談することをお勧めします。キャリアコンサルタントは、たくさんの転職志望者の履歴書や職務経歴書に目を通しています。そのため、自分の志望動機が、相対的にどのくらいのレベルかが客観的に把握できます。
また、自分が書いた文章は、１週間後、１か月後、１年後に読み直すと、訂正したい箇所が複数見つかるもの。こうした点についても、他者の目を通すことで、すぐに気付くことができます。
転職サイトのイベントに参加したりして、志望動機について相談してみましょう。その結果を生かして履歴書や職務経歴書をつくるようにすると、効率的。その際、一人のコンサルタントだけですと、少しアドバイスがかたよっていることがあります。ですので、２人以上から意見を聞き、最後は自分の判断でアドバイスを取捨選択するようにするとベターです。
■「応募し続けること」が何より重要
ニュースサイト「Jcastニュース」に「40代・50代が転職に成功するために必要な方法とは？」という記事がアップされています。その記事の中で、これまでにのべ４千人以上の転職活動を支援してきた佐々木一美氏が、６つのポイントを挙げています。
・求人は、すべての情報源を同時並行で常にチェックする
・年齢などの求人条件、応募方法は無視する
・応募書類には必ず「自己PR文」を添付する
・どんな人を採用したいのか、面接官に逆質問をする
・面接の際に出された条件はひとまず“丸呑み”する
・ 内定が出た後に、給与・待遇の交渉を行なう
（参考）
・Jcastニュース：40代・50代が転職に成功するために必要な方法とは？
なかなかいいアドバイスだと思います。先にも述べましたが、人事の中には、「即戦力重視」と言っていながら、最終的には人柄や熱意で採用する人が少なくありません。会ってみたら「この人と仕事がしたい」と感じてもらえるケースが意外とあるのです。
未経験でも決してあきらめないこと。たとえ１０社、２０社断られても、「絶対あきらめない。１００社でも受け続けてやる」という強固な意志を持つことこそが、成功のカギです。
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