【まとめ】 善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違い
食品中のコレステロール(あぶら分の一種)には、悪玉と善玉の違いはありません。
ですが、血液中では、コレステロールは善玉と悪玉に分かれます。善玉はコレステロールを回収し、悪玉はコレステロールを運びます。悪玉が多すぎると、血液中にコレステロールが増え過ぎて、血管の壁の中にコレステロールが入り込んでしまいます。これが動脈硬化につながってしまうのです。
なので、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やし、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らす必要があるのです。
(参考)
・NHKためしてガッテン:本当に血管が若返る!コレステロール調節術
■善玉コレステロールを増やすには
善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らすには、食事が基本。さらに運動もするのが効果的です。
■運動は「有酸素運動」が効果的
有酸素運動は脂肪をエネルギー源とするため、体脂肪を燃やす働きがあります。1日30分程度の運動を毎日行うことが理想的ですが、難しければ、週3日以上でも効果は期待できます。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、水泳、エアロビクス、サイクリングなど、運動の強度はあまり高くなくても、ある程度の時間行うことができる運動です。運動中、筋肉を収縮させるためのエネルギー「アデノシン三燐酸(ATP)」を酸素を使って作り出すことから有酸素運動と呼ばれます。
■食品やサプリでもコレステロールが下げられる?
コレステロールを減らす食品としては、麦ごはん、納豆、オクラ、さつまいも、枝豆などがあります。野菜や果物に多く含まれている水溶性食物繊維や、青菜などに含まれているクロロフィル、そして、昆布に含まれているフコイダンなどにも、コレステロールを低下させる効果があります。
サンスターのHP「緑でサラナ」のページによれば、アブラナ科野菜(ブロッコリー・キャベツ)由来のSMCS(天然アミノ酸)も、コレステロールを下げてくれるのだとか。
コレステロールは動脈硬化の原因となりますが、動脈硬化を予防するサプリメントとして、EPAが人気です。
ニッスイのHPによれば、EPAは「n-3系脂肪酸」のひとつで、青魚に多く含まれています。n-3系脂肪酸は、1960年代にデンマークのダイアベルグ博士らが行った、グリーンランドのイヌイットの人々を対象に行った疫学調査がきっかけで脚光を浴びるようになりました。この調査では、n-3系脂肪酸の摂取量が多いイヌイットには、心疾患がほとんど認められませんでした。そのことから、EPAなどのn-3系脂肪酸が動脈硬化を予防すると考えられているのです。
(参考)
・ニッスイのHP:新機能に注目が集まる魚油の成分EPA
コレステロールを下げるには、コレステロールを上げる食品を摂りすぎないことも重要です。コレステロールを上げる食べ物には、卵、チョコレート、脂分の多い肉、即席めん、ポテトチップス、チーズ、バターといったものがあります。
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