【住宅ローン】三井住友銀、日銀の「貸出支援制度」で金利下げ

■三井住友銀、日銀の「貸出支援制度」で金利下げ

前回の記事でも触れましたが、三井住友銀行は、日本銀行が設けた貸出増加支援制度を利用して、住宅ローンの3年固定型金利を現在の1・5%(最優遇金利)から、同行として過去最低の0・6%に引き下げます。貸出増加支援制度は、4半期ごとに国内貸出を増やした銀行に対して、日銀が低利で一定金額を融資するというもの。三井住友銀は同4半期の貸出が、前四半期の2012年10―12月を上回ったため、日銀から0・1%で調達できるようになったということです。

(ソース)
・ロイター:三井住友銀、日銀の貸出支援制度利用し住宅ローン金利引き下げ
 (2013年6月3日)
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95202D20130603


■貸出支援制度とは

貸出増加支援制度(貸出増加を支援するための資金供給制度)は、金融機関に一段の融資先や案件の開拓を促すことで、現在の緩和的な金融環境を実体経済に波及させることが狙いなのだと言います。四半期ごとに貸出残高を増やした金融機関に対し、その増加額相当分について、金融機関の希望に応じて年0・1%という低利で最長4年(借り換え含む)の資金供給を行います。日銀からの資金供給額は上限を設けない「無制限」で、資金使途は自由とされています。

(ソース)
・ロイター:三井住友銀、日銀の貸出支援制度利用し住宅ローン金利引き下げ
 (2013年6月3日)
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95207G20130603

三井住友以外の大手銀行については、同様のサービスを実施するかどうか、検討中のようです。


■住宅ローン金利、引き上げへ 大手行、2カ月連続

その一方で、三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行など大手銀行は、6月の住宅ローン金利を引き上げる方針を固めています。これで2カ月連続の引き上げになります。10年固定金利の場合、0・10%幅以上高い年1・50%以上(最優遇金利)となる方向。1・60%程度まで上がる可能性もあると言います。

三井住友、3年固定金利住宅ローン0・6%に利下げ(2013年6月)

都市銀行が住宅ローン金利を上げ始めたこともあり、新生銀行住信SBIネット銀行ソニー銀行といったネット銀行では、固定金利への借り換えの問い合わせが急増しているようです。


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・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan/20130601/p1:title=【最新】住宅ローン、じわり固定金利人気上昇中(2013年)]