【住宅ローンは今後どうなる?】6月から金利上昇へ(2013年)

■住宅ローンの金利は今後どうなる?

大手各銀行は、現在1・4%の10年間の固定金利を6月から上げる公算だと言います。住宅ローンの金利上昇を受けて、ソニー銀行には相談が殺到。同行は6月から10年間の固定金利(最優遇金利)を現在の1・406%から、0・286%上げ、1・692%にするのだそうです。ただ、今から申し込んでも、実際に適用されるのは7月の金利になってしまう可能性があるとのこと。


金利上昇の影響は?

東京新聞の記事で、金利上昇の場合の負担増をシミュレーションしています。ファイナンシャルプランナーの宮嵜(みやざき)勝己さんの試算では、3千万円の借り入れを30年間で返済するローンを組んだ人が最初の十年間、1・4%の固定金利型を選んだケースだと、毎月の返済額は10万2102円。仮に金利が0・3%上がり、1・7%になれば、毎月の返済額は10万6439円と、4337円増えます。負担増は年間で約52000円、10年間なら約52万円になる計算だと言います。

(ソース)
東京新聞:来月から金利上昇へ 住宅ローン相談急増
 (2013年5月29日)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013052902000128.html


■短期的には金利は下がる?

今後の金利の見通しについてですが、為替王というブログでは、アベノミクスの大胆な金融緩和で短期的には金利は下がると主張しています。長期的には金利は上昇するけれども、当面は金利は低下したままなので、しばらくは「変動」。金利が上がり始めた時に対策を考えるのがよいと述べています。

以下、為替王からの引用です。

全然慌てなくても大丈夫です。今は超低金利だけれども将来的に金利が上がる可能性があるという点は、今までと変わりませんので、しばらくは「変動」のままで、今のうちから金利が上がり始めた時に備えて対策を練っておくということでよいと思います。

・為替王:住宅ローン、変動から固定に変更すべきか?
 (2013年3月9日)
 http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51935195.html

最近の傾向としては、固定金利を選ぶ人が増え始めた印象です。しかし、その一方で、短期的には変動金利が有利との意見もあります。どちらの意見も、それなりに説得力はあるように感じます。なので、住宅ローンや、マンション購入、不動産投資などを考えている方は、複数の専門家の意見を聞き、両者の長所・短所を十分検討したうえで決定をするのがいいように思います。