ムーディーズ、ソニーを格下げ。あと1段階で「投機的」に。今後の株価は?

ソニー格下げ。あと1段階で「投機的」に。今後の株価は?】

ムーディーズは、ソニー長期格付けを「Baa3」に格下げ。あと1段階下がると、投資に向かない「投機的」格付けになってしまいます。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も、ソニーの今後の見通しをネガティブ(弱含み)と評価。根拠としては「消費者向けの商品が主力の電機メーカーは、海外での低価格競争と世界的な景気低迷の両方に巻き込まれており、現状も今後の見通しも厳しい」と指摘しているそうです。

(ソース)
朝日新聞ソニームーディーズが格下げ あと1段階で「投機的」
 (2012年11月9日)
 http://www.asahi.com/business/update/1109/TKY201211090678.html

ソニーの株価は、現時点で861円。2000年には16000円を超えたことが、ウソのようです。

(株価)
ソニーの株価チャート
 http://jp.moneycentral.msn.com/investor/charts/chartdl.aspx?symbol=JP:6758

ソニーが大苦戦している一方で、アップルやサムスンは絶好調。業績を立て直すといっても、現状ではライバルに大きく水をあけられており、当面は、厳しい戦いが続きそうです。今後、モバイルや医療事業に力を入れることになっていますが、ともに、軌道に乗せるには時間がかかると思われます。

また、ソニーは人件費が突出して高く、巨額の赤字を出しながら、従業員の年収平均が900万円を超えています。この状況では、コストが高すぎて、大きな利益を確保しにくい体質になっていると感じます。業績が少しずつ回復しつつありますが、この改革のペースでは、今後の株価は悲観的と言わざるを得ないのではないでしょうか。

(参考)
ソニーの会社情報(ヤフーファイナンス

 http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/profile/?code=6758.T