【為替】終わらない円高、ユーロ安。スペインの失業率は「恐慌並み」(2012年)

【スペインの失業率は「恐慌並み」】

スペインの失業率は25%
なんと、4人に1人が失業者なのです。

この数値は、過去20年間でもっとも高い数字です。

(ソース)
グーグル:スペインの失業率の推移

上記のリンク先で調べてみますと、ギリシャも同じくらいで、20%を超えています。しかし、スペインの方が、ギリシャよりも失業率は高いのです。


ギリシャの次には、もっと深刻な経済危機のスペインが・・・】

たとえギリシャの問題が解決したにしても、次には、もっとひどい経済破綻状態のスペインの債務危機問題が待ち受けています。ドイツは、ギリシャに対してすでに10兆円規模の支出をしてしまっているようす。ギリシャやスペインがEU・ユーロから離脱しない限り、繰り返し国債デフォルト(借金の一部が減免される状態)が発生。長期にわたって国債購入などの財政支援をし続けなくてはならない可能性があります。

ドイツに資金が豊富で、財政支援する体力があるとしても、ドイツ国民は何年にもわたりそんなに寛大であり続けられるのでしょうか。これは、他国の政府や、企業、国民に対してお金を出し続けることを意味します。個人的には、とても寛大な姿勢を続けられるとは思えません。

為替については、2012年8月21日、ユーロは1カ月半ぶり高値の99円。しかし、根本的な問題は、何も解決していません。ですので、ヨーロッパの景気が急激に良くなるか、日本の景気が急激に悪くなるかしないと、円高ユーロ安傾向は終わらないように思います。

となると、いくつかの財政破たん国がユーロから離脱するまで、根本的な解決はないのでは?

「国は違うのに通貨は同じ」というシステム自体、かなりムリがあったような気がします。