NEC、7/24、株価はついに96円。経営危機を乗り越えられるの?

NEC(日本電気)の株価は、7月24日、96円まで売り込まれました。

(株価)
・ヤフーファイナンス:NEC
 http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6701.T

直近ですと、8月20日の終値111円でした。

この経営危機を乗り越えられるのでしょうか?

前回の記事では、「取引先に、NTTや政府関連の公的機関が多い」といったことを理由に、まず債務超過はないのではないか、という予測について書きました。

NECの赤字の原因と株価は?(日本電気)

しかし、2000年には3540円をつけた株価がいまや100円前後とは、尋常なことではありません。いったい何が起こったのでしょうか。

2012年3月期の1100億円の大赤字の原因は、前回の記事でも触れたように、東日本大震災やタイの洪水による被害が大きかったようです。

ただ、100円割れの直接の引き金はムーディーズによる格付けの引き下げです。7月20日、格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。もし2段階引き下げになると、現在の「Baa2」の格付けが、投機的水準にまで落ち込み「ジャンク債」扱いになるというのです。

リストラが遅々として進まないことに加え、他社を助けるような余裕はないはずなのに、ルネサスに資金援助をしたことも、マイナスに受け取られたようです。

(ソース)
・ビジネス・ジャーナル:切り離したハズの半導体事業に資金を出す謎経営 歴史的暴落…NECが株価100円割れを招いた原因
 (2012年8月8日)
 http://biz-journal.jp/2012/08/post_511.html

リンク先の記事によれば、金融機関は、NECを「シャープ並み」の経営危機に陥っている評価しているようです。

そう考えると、株式投資はちょっとためらわれます。