4号機、「現場がもっとも恐れていること」とは?(福島原発最新情報)

【4号機、「現場がもっとも恐れていること」とは?(福島原発最新情報)】

「現場の人間がもっとも恐れているのは、4号機建屋の崩壊ではない」。
こんなことを東京電力の幹部が言っているというのです。

現代ビジネスの7月10日の記事には、幹部の話として次のような内容が掲載されています。

「現場の人間が恐れているのは、建屋の崩壊ではなく、地震によって冷却システムのパイプが損傷してしまうことです。4号機の貯蔵プールには使用前・使用後のものを合わせて約1500体の核燃料が保存され、水を循環させることでこれらを冷却していますが、水を循環させるためのパイプが仮設のもので、どの程度の揺れに耐えられるのかまったく分からないのです」

(ソース)
・現代ビジネス:衝撃!福島第一原発4号機が再び傾きだした大飯原発再稼働使用済み核燃料が燃え始める
 (2012年7月10日。太字は当ブログによる)
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32957?page=2

4号機プールの冷却ポンプが「間に合わせのもの」だということは、6月30日のトラブルで明らかになったとおり。

過去の記事でも触れましたが、冷却ポンプのシステムは、1〜4号機が同様の構造。ポンプが複数台設置されていても、バックアップにならないケースが発生してもおかしくないのだとか。東電は改良を検討しているものの、「原子炉の冷却より優先順位は低い」と時期は決めていないといいます。

詳しくは当ブログの次の記事をご覧ください。

【福島第一原発の現状】4号機のトラブル、1〜3号機でも起こり得る

日本中が4号機の心配をしているにもかかわらず、東電の優先順位というものがいま一つ理解できません。