授業料無料の介護職員基礎研修で資格を取得する方法とは?
【介護職員基礎研修とは】
厚生労働省の意向として、介護の資格を「認定介護福祉士」に統合したいというものがあります。ですので、この資格も、ホームヘルパー1級も2級も2012年度末にて廃止されます。
具体的には、平成25年度(2013年度)からは、「介護福祉士養成のための実務者研修」(介護福祉士実務者研修)という制度がスタートします。介護職員基礎研修からの移行措置としては、400時間以上の授業が免除される予定。ですので、50時間以内の範囲で、新たに授業等を受講する必要が出てきそうです。
【職業訓練なら授業料無料】
ハローワークが窓口になっている職業訓練(求職者支援制度、公共職業訓練)なら、介護職員基礎研修養成課程講座の授業料がタダ。ただし、テキスト代等は実費でかかるのが通常です。
なお、職業訓練の対象は、離職中の社会人です。
(参考)
・職業訓練公式ページ(厚生労働省HP)
【求職者支援制度の講座が多い】
無料の職業訓練の中では、求職者支援制度の講座が多いです。求職者支援訓練は、離職中の社会人で、雇用保険の受給資格がない人が対象です。
全国で実施されている講座は、次のHPにて検索することができます。
(求職者支援制度・講座一覧)
・求職者支援訓練認定コース情報検索
【必要時間は500時間】
座学と実習合わせて500時間の授業時間になります。内訳は座学340時間、施設等での実習140時間です。ただし、すでにヘルパー1級、2級を持っている人や実務経験が1年以上ある人などは一定の時間数を免除されます。たとえばヘルパー2級を持っていて実務経験が1年以上あれば、必要時間数は150時間に軽減されます。
【基礎研修のメリットは】
この資格を取ればサービス提供責任者になれる、というのが最大のメリットです。この資格を持つ従業員がいると、事業所は、収入を多く得ることができます。
ただ、2012年度末で廃止ですので、最終的に介護福祉士をめざす人は、2013年度、新資格の講座がスタートしてから受講した方が、時間もお金も節約できそうです。
【無料講座の窓口はハローワーク】
受講料無料の職業訓練の窓口はハローワーク(職安)です。一通りネットで調べたら、直接ハローワークに問い合わせてみましょう。
※介護職員基礎研修は、2012年度末で廃止されることが正式に決定しました。これから受講する方は、資格取得後のことなど、スクールに内容をよく確認してからお申込みください。
(厚生労働省に電話して確認。2013年4月29日 最終更新)