【反論】「福島県の子供に甲状腺癌（がん）認められず」と北海道新聞が報道。

前回の記事で、週刊文春が「福島県郡山市などの小児２人に甲状腺癌（がん）の疑い」「避難してきた成人女性の一人が甲状腺癌と診断された」と報じたことをご紹介しました。記事は、週刊文春３月１日号です。

当ブログでは、次の記事でまとめています。

これに対し、北海道新聞（道新）は、２月２３日、「福島から避難してきた子供たちには、甲状腺癌は認められなかった」という記事を掲載しました。

以下、道新からの引用です。

札幌市内の内科医らが２２日までに、福島第１原発事故に伴う放射能の影響を懸念して同市に避難している１８歳以下の１７０人を対象に無償で甲状腺検査を実施、全員に問題がなかった。

さっぽろ厚別通内科の杉沢憲院長らが避難世帯の要望で昨年１２月から、０〜１８歳（平均５・６歳）を対象に行っていた。超音波による画像診断で、４人にしこりが確認されたが、精密検査の結果、全員良性だった。＜北海道新聞２月２３日朝刊掲載＞

以上、北海道新聞：札幌避難の３０９人、甲状腺に問題なし　内科医らが子どもら検査（02/23 12:00）　より。

ただ、反論と言っても、週刊文春は「甲状腺癌の疑い」と報道しただけです。「子供が甲状腺がんになった」とは書いていません。

ですので、今後の焦点は次の３つだと思います。

１、本当に子供たちの甲状腺のしこりはガンではなかったのか。

２、さっぽろ厚別通内科の杉澤憲医師は、果たして文春に掲載されている通りのコメントをしたのか。

３、癌の診断が確定したという成人女性の甲状腺がんは、福島第一原発由来なのかどうか。

引き続き、子供の甲状腺異常についての報道に注目していきたいと思います。

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