【豚肉、鶏肉より桃?】食品のセシウム・放射能汚染と対策(福島県産)

【生協や宅配を活用】

セシウム汚染牛が話題になり、福島県産の豚肉と鶏肉の放射能は大丈夫なのか?という不安の声が聞かれるようになりました。確かに放射能汚染が気になります。しかし、生協や、検査をきちんとしている宅配業者などから食材を購入しているのなら、汚染についてはあまり心配する必要はなさそうです。とくに東都生協などは、独自に放射能測定検査をやっています。さらに、結果がHP上で公表されていますので、購入の際に参考にすることができます。


【豚肉、鶏肉より桃に注意?】

週刊誌・サンデー毎日7月17日号(p.20)や、東都生協のHPを参考にすると、5月〜7月までの主な放射能測定結果(東都生協による)は次のようになっています。

福島県産)

・桃       福島県産  71.6
・ヨーグルト   福島県産  1.8
・ミニきゅうり  福島県産  1.6
・きゅうり    福島県産  検出せず
・りんごジュース 福島県産  検出せず

福島県産以外)

さくらんぼ   山形県産  21.4
・梅       宮城県産  31.4
・牛肉      千葉県産  1.9
・豚肉      千葉、群馬、埼玉県産 1.7
・鶏肉      茨城県産  0.7
びわ      千葉県産  20.3
・梅       神奈川県産 10.3

※単位は1キロ当たり(ベクレル)。セシウム134と137の合計値。

(参考)
東都生協公式HP


福島県産の桃を食べるか?】

生協や食材の宅配を活用する、という選択肢をとることができれば、あとは示された数値に対して自分がどうするかを決めるだけです。牛や豚、鶏が騒がれていますが、本当に心配しなければならないのは、実は福島県産の桃であったり、山形県産のさくらんぼ、宮城県産の梅だったりします。豚肉や鶏肉の前に、そちらをまず考えなくてはなりません。政府の示した暫定基準値は、セシウムで500ベクレル。しかし、「71.6」という福島県産の桃の数値を突きつけられたとき、私は腰が引けてしまいます。


【効果的なセシウム除去と対策】

豚肉や鶏肉が心配な方は、効果的なセシウム汚染の対処法について知識があると、かなり心強いです。セシウムは水溶性ですので、この性質を利用して下ごしらえします。

・塩漬け+水煮

これが放射性セシウム撃退調理法のカギです。あるブログで、スウェーデン流の食肉料理の放射性物質除去方法が紹介されています。とても参考になりますので、ちょっと引用させていただきます。

・茹でた場合、牛肉であればセシウムの50〜70%、ヘラジカやトナカイなどの野生の肉であれば45〜70%が減少する。
・塩漬けするだけでは、30%ほどしか減少しない(塩漬けはトナカイの肉の保存などに用いられる)。しかし、水に漬けて塩抜きし、茹でた場合は70〜85%のセシウムが減少する。

食品の放射性セシウムを減らすためのアドバイス - スウェーデンの今より。

※もちろん、ゆでたお湯は捨てます。セシウムは水溶性ということで、ゆで汁に放射性物質が溶け出してくるためです。

食肉におけるセシウム危険部位についてですが、サンデー毎日の特集では、「全体的に危険」ということでした(汗) 女性セブンの特集では、ひらめの危険部位についての解説がありました、頭と内臓、ヒレ危険部位というとです。ですが、全体の放射能汚染の50.9%は筋肉だということです。魚もやはり、全体的に危険であるようです。