教えて!ガイガー(ガイガーカウンターの評価と選び方)

ガイガーカウンターは評価が低い?】

ガイガーカウンターとは、放射能測定器の種類の一つ。で、ガイガーのことを低く評価する人が少なくありません。それって何ででしょうか? 私は、ガイガーも含めて放射線測定器を3つ所有しています。その経験などをもとに、情報を整理しておきたいと思います。


放射能測定器には2種類ある】

ご存じの方も多いと思いますが、家庭用の放射線量測定器には大きく2種類あります。GM管方式シンチレーション方式の2つです。GM管は、ガイガー・ミュラー管とも言われます。厳密にいうと、ガイガーカウンターとは、GM管方式の放射能測定器のことを言います。一方のシンチレーション方式の方も、ガイガーカウンターと呼ばれることがあります。しかし、厳密にいうと、シンチレーション式サーベイメーターといった呼称になります。


【シンチレーション式の方が精度が高い】

一般的には、シンチレーション方式の放射線測定器の方が評価が高いです。それは、精度が高いという理由によります。一説によると、シンチの方がGM管式よりも10倍精度が高い、といったこともあるようです。数値で言うと、コンマ一つ、シンチ式の方が感度がよいことがあるということですね。

ならば、シンチレーターを買えばいいじゃないか、というとそう単純でもありません。シンチ式検出器は、ちょっと値段が高いのです。たとえば、共産党が東京都の調査を行ったときに使用した aloka pdr-101。現在は後継機種の aloka pdr-111 が売り出されています。で、pdr111の値段なのですが、その価格、24万5000円が標準(!)庶民にはなかなか手が出せない料金です。

しかし、一方のガイガーカウンターは、安いものですと1万円を切るものもあります。これなら比較的手軽に購入できそうです。この値段の安さのために、ガイガーの方がよく売れているようです。


【気になるガイガーの評価は?】

よく売れていて、ネット上の口コミ・レビューや評判で、性能もそこそこと言われるガイガーカウンターには、次の3つの機種などがあります。

・radex rd-1503 29,980円〜39,800円
 (神奈川県の人気ブログの管理人さんが使用)

・soeks-01m 33,000円〜49,850円
 (ロシア製。週刊誌・週刊現代やフライデーが計測で使用)

・terra mks-05 98,500円〜126,000円
 (ウクライナ製。テラ・黒。ウクライナECOTEST社。γ線β線などが計測できる。中部大学の武田邦彦教授のおすすめ

おすすめはどれかというと、やはり価格が高い terrra mks05 がよいです。理由は、やはり精度です。

radex rd-1503とsoeks-01mは、地表の測定が苦手です。地表で正確な数値を計測しようとすると、3ミリ厚以上のアルミ板が必要です。アルミでベータ線β線)を遮蔽しないと、びっくりするほど高い数値が出てしまうことがあります。もちろんこの場合、計測ミスです。これら2つの機種で地表を測って、「スーパーホットスポットだ!」と言って風評被害を助長してしまうケースが後を絶たないようです。

一方のterrra mks05は、標準モードではベータ線が遮断されています。ベータ線を測りたいときには、ベータ線を遮蔽している裏蓋を取り外します。このモードですと、ガンマ線γ線)とベータ線の合計数値が表示されます。


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