放射能・内部被曝とは(脅威と症状。測定、計算と対策)

【被曝による症状】

がんサポート情報センターによれば、被曝による症状は次の通りです。

・口の渇き・味覚障害・虫歯 歯肉炎
・声の嗄れ・のどの痛み
・呼吸時の違和感
・目の乾き
・下血・肛門周囲痛
・放射性膀胱炎・頻尿・血尿排尿時痛・下腹部痛
・骨盤内の障害
・卵巣機能低下による不妊
・早期閉経
・更年期症状
・膣粘膜の乾燥・萎縮・性交痛・下肢のリンパ浮腫

放射線治療による副作用とその対策:がんサポート情報センター

とくに鼻血や下痢、倦怠感が被曝の症状の典型例であると言われます。


内部被曝の脅威】

被曝には外部被曝内部被曝とがあります。内部被曝とは、呼吸や、水、食事を通しての被曝です。現在、暫定基準値によって許容被ばく量が増えています。しかし、もともとは水は10ベクレル。食材は370ベクレル以内でした。食品については、セシウム汚染、1キロ当たり370ベクレルを超える野菜や食べ物は輸入禁止措置が取られていたのです。

(参考)
厚生労働省公式HP・放射能暫定限度を超える輸入食品の発見について(第34報)

それが暫定基準では野菜の放射能汚染はセシウムは500ベクレル、放射性ヨウ素は2000ベクレルまでOKとなってしまっています。


武田邦彦教授による計算と対策】

中部大学の武田教授によれば、野菜であれば、1キロ当たり20ベクレル以内にすべきだ、と主張をしています。WHOによる水の放射能汚染が1キロ1ベクレルまで。暫定基準値前の日本の基準は10ベクレルでした。それが暫定規制値では300ベクレルに引き上げられています。暫定基準値とは、あくまで緊急時の許容限度。時間の経過とともに平時の基準に戻していくのが自然であろうと思われます。

武田邦彦 (中部大学): 連休明けの生活(7) 食材をどう選ぶか?

ちなみに武田教授のお勧めは、北海道産や九州産の農産物です。


【食品の放射能汚染の測定】

水や野菜、豚肉、牛肉、その他農産物の放射能汚染は、10〜20万円程度の放射能測定器やガイガーカウンターでは計測ができないと言われています。

食品の放射能測定、家庭でのガイガーカウンター利用は「無意味」も - Bloomberg.co.jp

ですので、自分で測ろうとせずに、独自検査を行っている企業や機関の数値を参考にしていくことになります。たとえば、有機野菜の宅配で知られるらでぃっしゅぼーやなどが、HP上で放射線量独自測定結果を公表しています。

らでぃっしゅぼーやの放射性物質の検査結果

6月以降は、半減期の短い放射性ヨウ素は激減し、セシウムによる放射能汚染や茶葉の放射能汚染が問題になっていることがわかります。