【SPEEDIとは】放射能汚染マップ(放射線量累積・積算値予測)

【汚染地図(公式HP)】

(地図)
文部科学省 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による計算結果
 (公式HP)

SPEEDIとは、文科省による「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」のことです。原子炉施設から放射性物質が放出された場合、原発から大気中に放出される放射性物質の拡散シミュレーションを行い、大気中の放射性物質の濃度や線量の分布を予測するためのシステムです。


【汚染マップ(積算値)】

(地図)
2012年3月11日までの推定積算値放射線量の分布図(朝日新聞)
 *1年後の放射能汚染MAP(放射線量の累積値シュミレーション)。


【なぜ公表が遅れたのか】

同システム(speedi)のデータは一部を除き、非公表が続いていた。統合本部事務局長の細野豪志首相補佐官は「放射性物質の放出源などが不確かで、信頼性がなく、公開で国民がパニックになる懸念があるとの説明を受けた」とした上で、「公表が遅れ、心からおわびする」と謝罪。事故から約50日後の公表で、国の情報公開の姿勢が改めて問われそうだ。

時事ドットコム:「拡散予測」を全公表へ=1カ月で工程表検証も−福島第1原発・統合本部より。

5000枚も作成したのに発表されたのが2枚とは、少ないですね。


【知らないうちに放射能を浴びてしまった人も】

2011年3月15日から16日にかけて、福島第一原発から大量の放射性物質が放出。とりわけネットに接続できる環境がなかった人は何も知らされないまま、放射性物質を浴びてしまった結果となりました。政府・官邸・官公庁からの公式発表だけを頼りにしていた人は無防備に被曝せざるを得ない状況でした。

(参考)
私たちに何も知らされないまま、放射性物質は拡散していた―― 隠されていたSPEEDI情報やっと公開 - ガジェット通信

国民の安全を守るためのシステムが稼働していながら積算量が公表されなかったというのはもったいないことですね。


【関連記事】

・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan/20110329/p1:title=【地図】放射能汚染範囲マップ(福島県飯館村原発40キロ圏の地域)]