【10万円もらって資格取得?】ハローワーク 医療事務講座の種類と倍率
【10万円の給付金付きの職業訓練の種類とは】
*2016年6月9日更新版。
全国の公的機関の職業訓練のうち、「求職者支援訓練」という種類の訓練なら、医療事務などの資格取得講座を、格安の受講料で受講することができます。授業自体は無料。テキスト代等のみの自己負担となっています。「月収8万円以下」などの条件に合致すれば、月々10万円の職業訓練受講給付金が支給されます。
求職者支援訓練の種類には、医療事務以外に、介護職員初任者研修、簿記講座、パソコン教室といったものもあります。
【訓練の対象】
求職者支援訓練は、離職中の社会人で、雇用保険に加入していない人向けの職業訓練です。具体的には、主婦や、フリーター、その他転職中の社会人が当てはまります。
【給付金をもらうための条件】
求職中の人が、経済的な心配なく職業訓練が受けられるように、給付金制度が設けられてます。
主な条件は、次のとおりです。
・求職者支援訓練の授業に8割以上出席
・本人収入が月8万円以下
・雇用保険の受給資格がない社会人である
・世帯全体の金融資産が300万円以下
・世帯全体の収入が年間300万円以下
詳しくは、厚生労働省の該当ページをご覧ください。
(厚労省のHP)
・求職者支援制度があります!(PDFファイル)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/kyushokusha_shien/dl/kyusyokusya02.pdf
【医療事務の資格の種類】
医療事務の資格自体の種類についてですが、代表的なものには次の3つがあります。
・メディカルクラーク(医療事務技能審査試験):ニチイ学館などが講座を実施
・診療報酬請求事務能力認定試験:日本医療事務協会などが講座を実施
・医療事務管理士技能認定試験:ユーキャンなどが講座を実施
有料の資格取得スクールとしては、ニチイ学館、日本医療事務協会、日本医療事務センター(ニック、NIC)、同じく有料の通信教育ではユーキャンがよく知られています。
資格の中では、相対的に信頼性の高い資格として、診療報酬請求事務能力認定試験が挙げられます。ただ、こちらについては難易度が高く、医療事務の仕事に就いてから取得をめざす人も少なくありません。
【求職者支援訓練の具体例】
たとえば、東京都の訓練ですと、次のような学校や講習会が見受けられます。
■ニチイ学館(新宿)
・訓練内容
医療機関(医科)の受付窓口・診療報酬請求及び調剤薬局における医療事務職として就業できる知識と技能・技術を習得する。
・対象資格(任意受験)
メディカルクラーク(医科)
メディカルオペレータ
・訓練期間及び訓練時間
平成28年7月8日〜平成28年10月7日 (3か月)
9:30 〜 16:10
・自己負担額
\15,000
(交通費が別途発生する場合があります。)
・募集定員
15人
・訓練実施施設
株式会社ニチイ学館 新宿支店
・訓練実施施設の所在地
東京都新宿区西新宿
■日本医療事務協会(池袋)
・訓練内容
医療機関、調剤薬局、介護施設での請求事務に必要な知識を習得できます。基礎知識から、実務で求められるスキルまで学び、即戦力として就職できる力を身につけます。
・対象資格(任意受験)
医療事務検定試験
医事コンピュータ能力技能検定試験
メディカルマナー検定
・訓練期間及び訓練時間
平成27年6月15日〜平成27年9月14日 (3か月)
9:40 〜 16:20
・自己負担額
\15,000
(交通費が別途発生する場合があります。)
・募集定員
25人
・訓練実施施設
株式会社日本教育クリエイト
日本医療事務協会 池袋教室
・訓練実施施設の所在地
東京都豊島区南池袋
■ニチイ学館(渋谷)
・訓練実施機関名 株式会社ニチイ学館
・訓練科名 医療事務・コンシェルジュ科
・訓練期間月数 3ヶ月
・訓練期間 平成26年11月7日 〜 平成27年2月6日
・訓練時間帯 9:30 〜 16:10 ※主な訓練時間帯
・募集定員 14人
・対象資格(任意受験)
医療事務技能審査試験(医科)
調剤報酬請求事務技能認定
・訓練内容 医療保険制度・患者接遇・医科点数算定・レセプト記載と点検・コンシェルジュ・調剤事務
・自己負担額 15,000円
*交通費が別途必要になる場合があります。
・訓練実施施設名 株式会社ニチイ学館 渋谷校
・実施施設所在地 東京都渋谷区渋谷
■ヒューマンアカデミー(新宿)
・訓練実施機関名 ヒューマンアカデミー株式会社
・訓練科名 医療・調剤・介護事務総合科
・訓練期間月数 3ヶ月
・訓練期間 2013年5月15日 〜 2013年8月14日
・訓練時間帯 9:30 〜 16:10 ※主な訓練時間帯
・募集定員 20人
・対象資格(任意受験)
診療報酬請求事務能力認定試験
医科2級医療事務実務能力認定試験
・訓練内容 職業能力基礎講習、医療事務基礎、医療関連法規、医学基礎、介護事務、調剤事務、診療報酬請求事務実習1、診療報酬請求事務実習2、請求事務演習
・自己負担額 14,260円
・訓練実施施設名 ヒューマンアカデミー新宿西教室
・実施施設所在地 東京都新宿区西新宿
※ 他の市町村の求職者支援訓練を受講することもできます。
このように、求職者支援制度の訓練の多くは、行政が民間企業に講座を委託する形式で実施されています。訓練の期間は、医療事務の場合、おおむね3か月くらいの講習会が多いです。
【募集情報の探し方】
(検索ページ)
・求職者支援訓練認定コース情報検索システム
http://nintei.jeed.or.jp/kyushokushien/search/
リンク先のページで、地域ブロック別・都道府県別に、求職者支援制度の講座が探せるようになっています。
地域ブロックは、次の10コです。
1、北海道 北海道
2、東北 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
3、関東 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
4、北陸 新潟県、富山県、石川県、福井県
5、中部 山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
6、近畿 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
7、中国 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口8、四国 徳島県、香川県、愛媛県、高知県
9、九州 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
10、沖縄 沖縄県
職業訓練制度の詳細については、厚生労働省のHPに掲載されています。
(厚労省のHP)
・厚労省のHP:職業訓練
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/shokugyounouryoku/training_worke/
【職業訓練の倍率は?】
破格の安さということもあり、競争倍率が高くなることがあります。これは求職者支援訓練ではありませんが、2015年5月に東京都が開講した職業訓練の医療事務関連の講座の例がネット上で公開されています。
2講座のうち1講座の倍率は2倍を超えていたことがわかります。
(参考)
・東京都実施の職業訓練の競争倍率一覧(PDFファイル)
(2015年5月開講分)
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/school/itaku/H27_5_oubojoukyou.pdf
【疑問解消にはYahoo!知恵袋】
ちょっとした疑問の解消には、Yahoo!知恵袋などが役立ちます。
・Yahoo!知恵袋:「求職者支援訓練 医療事務」の検索結果
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%B1%82%E8%81%B7%E8%80%85%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%A8%93%E7%B7%B4+%E5%8C%BB%E7%99%82%E4%BA%8B%E5%8B%99&class=1&aq=-1&oq=&ei=UTF-8
・Yahoo!知恵袋:「職業訓練受講給付金」の検索結果
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%81%B7%E6%A5%AD%E8%A8%93%E7%B7%B4%E5%8F%97%E8%AC%9B%E7%B5%A6%E4%BB%98%E9%87%91&class=1&aq=-1&oq=&ei=UTF-8
ただ、Yahoo!知恵袋は、ときおり専門外の人が質問に回答しているケースがあります。ですので、正確なところは、ハローワークか資格取得学校に直接問い合わせるようにしましょう。
【窓口など】
窓口は、ハローワーク(職安)です。求職者支援訓練以外にも、さまざまな格安の職業訓練が用意されています。ハローワークの連絡先については、厚生労働省のHPに一覧が掲載されています。
(厚労省のHP内)
・全国ハローワークの所在案内
http://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html
以上、給付金付き訓練のご紹介をしました。求職者支援制度では、面接なども課され、必ずしも全員が受講できるとは限りません。また、中には中身の薄い授業を行っている学校も見受けられます。ですので、内容の充実した有料の資格取得学校も一緒に検討しておくことをおすすめします。
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