シャープ、太陽光発電パネル「全量買い取り制」補助金バブルの波に乗れず。

【シャープ、太陽光発電バブルの波に乗れず】

「全量買い取り制」。
多額の補助金のおかげで「太陽光発電バブル」が発生。国産の太陽光パネル・メーカーは活況なのだと言います。

なにせ、買い取り価格は、1キロワット時当たり42円。ドイツは19円なので、2倍以上です。これで、買い取り期間が20年なので、企業にとっては、こんなにおいしい話はありません。

(参考)
みずほコーポレート銀行のレポート(PDF)
 (2012年5月2日)
 http://www.mizuhocbk.co.jp/fin_info/industry/pdf/msif_002.pdf

しかし、シャープは、この波に乗れていないというのです。
なぜなのでしょうか。

マスコミの分析では、資金力がないためなのだそうです。メガソーラーの場合、数十億円の資金が必要ですが、シャープは有利子負債が1兆円。借金の返済さえままならない状況にあります。

いくら大きなビジネスチャンスが到来しても、手元資金がなくては、何もできません。

その意味で、不況期には、手を広げずに堅実に利益を積み上げることが何より重要。たとえ事業を縮小したとしても、利益さえ出し続けていれば、いつかチャンスをつかむことができます。

不況であればあるほど、「絶対に赤字を出さない姿勢」を崩してはいけないように思います。