「4号機の安全性に根拠なし」。福島民報がバッサリ(福島原発)

【「4号機の安全性に根拠なし」。福島民報がバッサリ】

細野豪志原発事故担当相が確認したとされる、福島第一原発4号機建屋の水平性や耐震性。しかし、福島民報は、これには根拠がない、とバッサリ切り捨てました。

福島民報は、「安全性は、第三者が評価したものではない」と主張しています。評価したのは、事故の当事者である東京電力と日本政府。事故を起こした責任を問われる立場の人間が安全性を評価する、というのは、言われてみれば、おかしな話です。

以下、福島民報からの引用です。

最大震度の想定や耐震安全性の根拠はどこにあるのか。事実を評価するのは事故の当事者である東電と国だ。東電の持つ数字を第三者が評価するわけではない。この場合、破綻するのは単なる論理だけではないのが恐ろしい。

(ソース)
福島民報:あぶくま抄(5月28日)
 http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4127&mode=0&classId=2&blockId=9975606&newsMode=article

現在、国際的な市民団体が、国連に請願書を提出するための署名活動を展開しています。これは、請願書の内容は、「日本は、4号機について、第三者機関による評価を受け入れなさい」と、国連に説得してもらいたい、という内容です。

以下、AvaazのHPからの請願書の引用です。

潘基文(バン・ギムン)国連事務総長 殿:

私たち日本の市民は、独立した国際専門家団を直ちに派遣し、危険な状態にある福島第一原子力発電所4号機への評価を行い、さらなる災害を防止するための対策を推奨するよう要請します。

以上、AvaazのHPより。
(太字は、当ブログによる)
http://www.avaaz.org/jp/cesium_red_alert/?copy


やはり、第三者専門機関による速やかな安全性評価が、欠かせないのではないでしょうか。


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