【反論】小出裕章:「福島第一原発4号機が倒壊したら、おしまいです。」

小出裕章先生:「4号機倒壊なら、おしまい」】

テレビ番組のインタビューでの小出先生のコメントが波紋を広げています。福島第一原発4号機の燃料プールが倒壊すれば、「おしまい」だというのです。
ただ、私は動画を見てみましたが、「何が」おしまいなのかは、小出先生は言及していませんあたかも「日本がおしまい」のように言っている人がいますが、それは正確ではありません。

番組の中では、インタビューした人が、「東京も避難するような事態に」と言及しています。なので、何がおしまいかというと、正確には、政府が作成した「最悪のシナリオ」と同じ意味合いなのかな、と私は思います。つまり、「福島第一原発から半径250キロがおしまい」ということなのではないでしょうか。

「最悪のシナリオ」については、当ブログの次の記事でまとめています。

【まとめ】福島第一原発4号機の「最悪のシナリオ」(東京新聞)

(まあ確かに、半径250キロ避難なら、日本経済が終わる、というのは正しいのかもしれませんが)


【小出先生のVTRの文字起こし】

(動画)
小出裕章:4号機燃料プールが崩壊すれば日本は"おしまい"です
 *削除されました。

この動画は、2012年3月7日にyoutubeにアップされました。
以下、何回も動画を見て、できるだけ正確に文字起こししてみました。(イは「インタビューした人」の略)

小出:もう見ていただいて分かるように、ここにプールがあって、その底に使用済み燃料がたくさん溜まっている。
もしこれから大きな余震でも起きて、ここの壁が崩壊するようになれば、プールの水が抜けてしまいますので、
使用済みの燃料を冷やすことができなくなる。

そうするとどんどんまた更に溶けてしまうということになって、使用済み燃料がたぶん全て溶けてしまうだろうと思います。そうなると使用済み燃料の中に含まれていた膨大な放射能が、何・・・何の防壁もないここから外に噴き出してきてしまうという・・・

イ:ま地震がいつ来るかわからないわけですけれど、来ない内にもう抜き出して、ま、横にまたプールでも造ってですね、移せばいいんじゃないですか。

小出:ところが使用済み燃料を空中に吊り上げるようなことをすると、使用済み燃料から膨大な放射線が飛び出してきていますので、周辺の人達はもう死んでしまうしかないというくらいの強い

イ:そんなに強いんですか?

小出:そうです。

(中断。いったんスタジオで4号機の解説。)

小出:オペレーションフロアの上に、ここになんか巨大なクレーンのようなものが見えます。
これがクレーンで、実は巨大な容器を吊り上げたり、吊り降ろしたりするためのクレーンなんですが、もうこの建屋自身がもう爆発で吹き飛んでしまっていますから、もうこのクレーンすらが使えない。

やらなければいけないことはたくさんあって、そのまずは使用済み燃料プールの中に崩れ落ちてしまっている瓦礫などをどけなければいけない。

そしてどけた後に、巨大な容器を沈められるように、何らかのクレーンのようなものを現場で動かせるようにしなければいけない。ですから外から巨大なクレーンでま吊るということができるでしょうから、その準備をする。

そして沈めて、もうたぶん何がしか壊れているであろう使用済み燃料を その巨大な容器に入れて、それをまた外に吊り上げるということをやらなければいけない。
ただそういうことを全部やろうとすると、たぶん何年という単位が必要になるだろうと。

イ:そうするとその何年の間に、その壊れるような、この建物を壊すようなすような地震が来たら・・・

小出:おしまいです。

イ:おしまいですか(;´Д`)

小出:はい(キッパリ)

以上、上記動画の小出先生のVTR部分。


武田邦彦教授、明確に反論。「避難の必要なし」と主張】

小出先生の予測に対して、明確に反対意見を主張している人がいます。中部大学の武田邦彦教授です。
武田先生は、燃料棒はすでにエネルギーが小さくなっているから、たとえ下に落ちても、そこでまた水をかければいい、と繰り返し主張しています。

武田邦彦教授ブログ:「福島第一原発4号機が倒壊しても、避難の必要なし」

大惨事になるのか、そうではないのか、一度2人に徹底的な議論をしてもらいたいです。
お互い、言うことが正反対なので、混乱してしまいます><