【2012年度末廃止】介護職員基礎研修のメリットは、実はあまりなかった?

■介護職員基礎研修は2012年度末で廃止

厚生労働省に電話して聞いたところ、介護職員基礎研修の資格を取得したメリットは、あまりなかったという印象を持ちました。なぜなら、介護職員基礎研修は、平成24年度末(2012年度末)で廃止されたからです。

この資格は、2013年度からは、介護福祉士養成のための実務者研修」(介護福祉士実務者研修)に改編されています。

移行措置はありますので、介護職員基礎研修の授業内容の多くは、一定のメリットがあったとは思います。しかし、移行措置で50時間分ほどカリキュラムを消化する必要があります。ですので、結果としては、二度手間ですね。

ただ、介護職員基礎研修課程を修了した人は、そのまま訪問介護の仕事やサービス提供責任者の仕事を続けることはできます。


■ヘルパー2級も廃止

ヘルパー2級の方ですが、こちらも2012年度末で廃止です。2013年度からは、新資格「介護職員初任者研修課程」がスタートしています。ただし、ヘルパー2級を修了している人は、そのまま働き続けることができます。

初心者研修のカリキュラムは130時間分で、ヘルパ2級のときと同じです。ですが、初任者研修では筆記試験が課されることになりました。


■2016年1月の介護福祉士試験から実務者研修修了が必須に

ヘルパー2級や初任者研修を修了し、実務経験を3年積んで介護福祉士をめざす場合、2016年1月の試験から実務者研修の修了が義務付けられます

ですので、実務経験3年のみで無資格でも介護福祉士の試験が受けられるのは、2015年1月の試験までということになります。