JAXAがガイガーカウンターを開発。富士電機は食品用放射能測定器

JAXA線量計を開発】

このブログでは、先日、エステーが10月に売り出すガイガーカウンターについて触れました。

【辛口評価】エステー「エアカウンター」(ガイガーの評判・価格)

今度は、JAXA宇宙航空研究開発機構)が放射能測定器を開発しました。8月末には市販されるそうです。

宇宙航空研究開発機構が、身の回りの放射線の強さを7段階で光表示する家庭向けの簡易線量計を開発した。

超微弱な信号を解析する宇宙技術から生まれた商品。メーカーを通じて8月末にも2万円で販売を始める。

宇宙機構、家庭向け線量計開発…2万円で販売へ : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)より。

ウォールストリートジャーナルによれば、この放射線測定器のメーカーは「椿本興業」だということです。

ライバルとなるJAXA椿本興業の製品は、スマートフォンほどの大きさで、JAXAのセンサー技術を活用している。装置の半導体放射性物質から発せられるガンマ線を測定する。放射線のレベルは画面に7段階で表示され、緑色が最も低く、赤が最も高いことを示す。価格は2万円で、8月下旬に発売予定だ。

放射線量を自分で測れる、家庭用の測定器発売へ - Japan Real Time - jp.WSJ.comより。

(参考)
椿本興業株式会社(公式HP)


富士電機、12秒で食品が測定できる計測器を発売】

富士電機は1日、食品の放射性物質を測定できる装置を9月から発売すると発表した。農作物などの食品を段ボールや袋に入れた状態のまま約12秒で放射性物質が暫定基準値以下かを判別できる。販売先は食品流通に関わる業者や自治体などを想定し、価格は430万円から。

食品検査の時間が短縮されるのは歓迎すべきことです。しかし、どういう基準値で測定をするのかが論点になると思います。まだ製品は世に出ていませんが、ネット上では、「国民が知りたいのは、国の暫定規制値以下かどうか、ではなく、具体的な数値なのではないか」という評判・評価があります。東都生協がやっているように、1キロ1ベクレル未満まで公表してほしいものです。JAXAのものは、具体的な製品の詳細がわからないので口コミもなにもありません。ひとまずは、中身がしっかりしたものであることを祈りたいです。