セシウム汚染豚1万頭、他県産に変身?(豚肉と放射能、放射能汚染)

福島県・避難区域の豚1万頭、県外へ】

週刊誌・女性自身8月9日号では、福島県の避難区域にいた豚の行方を追っています。その数、なんと1万頭。7月15日、熊本県の豚肉から放射性セシウムが検出されました。これ、実は、福島県川俣町で飼育されていたものだというのです。

福島第一原発放射性物質による、汚染稲わらを食べた全国各地の牛から、高い数値のセシウムが検出されているが、15日に、とうとう豚からも検出された。「女性自身」は、問題は、この豚が「熊本産」として流通していたことだと報じている。

セシウムが検出された豚は、もともと福島県産だ。

豚肉(鹿児島産)からセシウムを検出 福島からの移動豚は全1万頭 断食コムより。


【長野県産、群馬県産、新潟県産、熊本県産の豚肉に注意】

「豚肉は出荷地が生産地になりうる。」
これは覚えておかなくちゃですね。セシウム豚が1万頭もいたら、たいへんですから。怖いのは、長野産、新潟産、熊本産の豚肉の検査は、ほとんど行われていないようです。

(参考)
・食品の放射能検査データ

ノーチェックでセシウム豚肉が流通している可能性があるんですね。セシウム牛肉の事件が収まれば、豚肉の検査も行われるかもしれません。でも、それまでは、豚肉を食べるのはちょっとコワいです。


【牛肉よりも豚肉の方がセシウムに汚染されやすい】

女性自身には、次のような北里大学の伊藤伸彦教授のコメントが掲載されいています。

「同じ量のエサを食べたとして、牛のように筋肉量が多く、大きい動物ほど体内のセシウム分布濃度は低くなります。牛は1キロあたり7〜50、鶏は40、豚は実に300〜600ベクレルが体内に残留します。」

ということは、牛肉より豚肉が安全、なんて言えないってことですね。牛はセシウム稲わらを食べたから特別だ、という意見が聞かれます。でも、複数の専門家の意見を聞くことも大切なようです。

何はともあれ、まずは測定です。国でも自治体でもスーパーでもいいので、本当の放射能汚染度を計測してバンバン公表してもらえたらありがたいのですが。


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・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan/20110719/p1:title=【豚肉、鶏肉より桃?】食品のセシウム放射能汚染と対策(福島県産)]