【本当の放射線量】放射能・ホットスポット(by週刊現代)

【5.2ミリ以上で健康被害?】

中部大学の武田邦彦教授によれば、1年間5.2ミリシーベルト以内の被爆であれば、何とか健康を保つことができるとしています。逆に言うと、5.2ミリシーベルト以上で健康被害の可能性がある、ということになります。5.2ミリシーベルトは5200マイクロシーベルト。1時間に換算すれば0.59マイクロシーベルトです。今回は、この0.59マイクロシーベルトに焦点を当ててホットスポットの可能性がある場所をピックアップしてみたいと思います。

(参考)
武田邦彦 (中部大学): 科学者の日記110605 今、もっとも重要なこと

ちなみに、1時間当たり1マイクロシーベルト以上であれば、避難が必要であると武田教授は週刊誌などでコメントしています。


週刊現代の調査結果】

週刊現代は2011年7月9日号と7月16日号で、独自調査の結果を公表しました。全国1000か所で計測を実施しています。その中で、地表の測定値が0.6マイクロシーベルト以上の地点が発見された主な地域を以下でご紹介します。

*いずれも地表の計測値。1時間当たり。単位はマイクロシーベルト

(東京都)

 葛飾区 0.86(水元公園
 足立区 0.69(竹ノ塚駅前近く)

(埼玉県)

 三郷市 0.61(新三郷浄水場周辺)

(千葉県)

 松戸市 0.79(21世紀の森と広場)
 柏市  1.47(柏の葉キャンパス駅前)
 流山市 1.88(流山市総合運動公園)

茨城県

 守谷市 1.11(浄化センター正門近く)
 東海村 0.74(東海・東海第二発電所近く)
 北茨城市 0.66(関本パーキングエリア)
 阿見町 0.67(霞ヶ浦平和記念公園) 

岩手県

 平泉町 0.88(中尊寺金色堂前)
 奥州市 0.72(前沢高校近く)

(栃木県)

 那須塩原市 3.34(那須塩原駅
 那須町 1.12(那須町役場近く)
 日光市 1.12(丸山公園)

群馬県

 沼田市 0.60(サラダパークぬまた)
 川場村 2.27(川場スキー場につながる峠道)


高線量のホットスポットの多くが側溝や公園です。こうした放射能が集まる場所を速やかに除染する必要性を感じます。

ご紹介した情報はほんの一部。週刊現代では全国1000か所の空間線量、地表の測定値を公表しています。興味のある方は店頭にて手にとってみることをお勧めします。


【健康によい放射能はない】

京都大学小出助教授は、「健康によい放射能はない」と名言しています。小出教授は1ミリシーベルトを100年浴びれば、100人に1人がガンになる数字だといいます。この割合ですと、5ミリシーベルトを50年浴びれば100人に2.5人がガンになってしまいます。20ミリシーベルトを50年なら、100人に10人がガンです。これを少ないと見るか多いと見るか。はたまた信じるのかどうか。大きな意思決定を迫られているように感じます。

(参考)
20ミリシーベルトの意味 小出裕章 « 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ


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