無料で資格取得する方法。ホームヘルパー2級、介護職員基礎研修講座。

職業訓練とは】 *2011年12月4日更新。

調べてみると、意外と無料・格安で資格取得できる機会が多いことに気づきます。典型的なのがホームヘルパー2級や介護職員基礎研修。

離職中の人は、職業訓練という制度を活用することができます。
また、求職者支援制度(旧基金訓練)という制度があり、こちらは雇用保険に加入していない社会人が対象です。

離職中の社会人向けの救済策として、行政の行う公共職業訓練制度があります。失業しても、専門知識や技術を身につけ、次の仕事に就きやすいように、という趣旨で運営されています。

しかし、昨今の厳しい雇用環境を踏まえ、主婦やフリーター、ニートといった人にも専門知識や技術を身につける場が必要ではないか、という問題意識のもと基金訓練制度(現在の求職者支援制度)が始まりました。

(参考)
求職者支援訓練認定コース情報検索


【委託訓練事業とは】

最近の職業訓練は「委託形式」で実施されることが多くなっています。職業訓練の窓口はハローワーク(職安)だったり高等技術専門学校だったりします。ですが、実際の授業を行う職業訓練校は、民間の資格取得学校や学校法人。たとえば、東京リーガルマインド(LEC)、三幸福祉カレッジ、ニチイ学院などです。このように行政が民間に委託して職業訓練を実施するのが「委託訓練」という形式です。


【求職者支援制度は主婦に大人気(口コミ・評判)】

雇用保険に加入してない主婦も求職者支援制度の対象になります。ですので、主婦に大人気。医療事務講座もパソコン検定講座も主婦であふれかえっています。

テキスト代等が1万円前後かかってしまうのですが、あとは無償。そのため、「無料のカルチャースクール」というイメージで受講している人も少なからず見受けられます。

ただ、気を付けたいのはヘルパー2級や介護職員基礎研修以外は、受講しただけでは資格は取得できないということ。当然のことながら、資格取得試験に合格する必要があります。

無料ということで、職業訓練校の中にはあまりやる気のない職業訓練校があります。そうした学校で授業を受けるのであれば、お金を出して内容のいい授業をとった方がトクということもあります。ですので、事前の情報収集はしっかりしておく必要があります。

私は基金訓練の講師をしたことがあるのですが、簿記や医療事務、パソコンの各講座に占める主婦の割合は多いです。ただ、職業訓練の趣旨としては、再就職のためですので、定員より応募が多い場合、就職の意志の弱い人は面接で落とされる場合があります。

ですので、有料の資格学校についても同時に検討しておくのがベターです。


【窓口はハローワーク(職安)】

職業訓練基金訓練の窓口は最寄りのハローワークです。

全国ハローワークの電話番号と地図(厚生労働省HP内)


【働きながらの資格取得も可能】

介護ヘルパー2級の場合、働きながら資格取得できる制度もあります。
介護雇用プログラムという制度です。労働者の給料と資格取得にかかる費用を行政が負担。事業者は人件費0円で人を雇うことができます。そのかわり仕事をしっかり教えて一人前の社会人にしてくださいね、という施策です。ハローワークで求人票を検索していると、この制度を活用した求人を目にすることがあります。

以上、行政の施策をご紹介してきましたが、民間の企業の中には会社によっては無料で資格取得支援をしているところもあります。従業員が資格を取得すれば、会社の総合力としての専門性が高まるわけですから、企業にとってもメリットがあります。転職の際には従業員の成長を支援する姿勢もよく調べて仕事選びするといいですね。


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