【まとめ】ヘルパー2級 授業料無料 資格取得(ハローワークの講座)

ハローワーク(職安)の無料講座を活用する方法なら、ヘルパー2級(訪問介護員養成研修2級課程)に限らず、さまざまな資格を無料で取得することが可能になります。

どちらも離職中の人が対象ですが、求職者支援制度(旧・基金訓練)と公共職業訓練という2つの方法があります。求職者支援訓練については、雇用保険に加入していない人限定です。


【求職者支援制度の条件】

求職中で雇用保険に加入していない人(失業保険を給付されていない人)。
主婦や、無職の人、フリーター、転職活動中の人などが当てはまります。
(ただし、学生は除く)


都道府県別の講座の探し方】

次の公式HPで検索すれば、現在募集中の都道府県別無料講座(認定コース)を検索することができます(求職者支援制度)。

(求職者支援訓練認定コース情報検索)
求職者支援制度による職業訓練|職業能力開発事業|独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構

公共職業訓練については、各都道府県のHP等で告知されています。


【具体的な内容は?】

窓口はハローワークですが、実際に授業を実施するのは民間企業・団体等です。
具体的には資格取得スクールや介護施設が講座を設置しています。これが「政府の委託事業」というしくみです。
スクール側に、政府から多額の補助金が支給されていますので、その利益だけを目的に講座を実施しているところもあります。
ですので、スクールを比較検討していい講座を見分ける必要があります。


【なぜ授業料無料なの?】

政府や地方自治体の行う雇用支援事業であるために授業料無料となっています。
現在人手不足の仕事中心に講座が組まれており、求職中の人をバックアップするという趣旨です。


【口コミ・評判】

格安の講座であるだけに、スクールや講師によって当たり外れの差が大きいのが現状です。
講座選択にあたっては、有料講座も含めて複数比較検討することがポイントです。
大きなスクールであれば、「実施団体名 講座名 評判」のキーワード等で検索すれば口コミを確認することができます。

詳しくは公共職業安定所(ハローワーク)まで。


【求職者支援制度以外のヘルパー講座】

雇用保険の給付を受けている人対象の公共職業訓練も行われています。
条件に合えば、失業保険の給付も優遇されます。
たとえば東京都なら次の公式HPで受講生の募集をしています。

訓練実施予定 | 職業訓練(民間委託訓練) | TOKYOはたらくネット

東京都の場合は応募時の競争倍率まで載せてくれています。
とくに医療系は人気で高倍率であることがわかります。
ただ、都道府県によってHPがわかりづらかったりしますので、窓口である最寄りのハロワに直接聞くのが早いです。

さらに、地方自治体独自で行う授業料無料講座もあります。
東京都であれば2011年3月まで「チャレンジ介護制度」で講座が行われていました。


【問い合わせ先はハローワーク

いずれの講座も、窓口はハローワークです。
都道府県等のHPをチェックしたうえで、一度行って相談するか、直接電話で聞いてみるとよいでしょう。

厚生労働省:全国ハローワークの所在案内
ハローワーク公式HP

職業訓練は、格安の受講費用ということで、競争倍率が高くなることがあります。面接等が課され、必ずしも全員が受講できるとは限りません。また、職業訓練のヘルパー講座はおおむね3か月。ですが、有料講座なら1か月のコースもあります

ですので、同時に有料講座も一緒に比較検討するといいでしょう。ヘルパー講座の受講費用は、7万円から15万円くらいまで、かなりの幅があります。ただ、就業サポートがあったりなかったりと、授業料だけでは決められない面もあります。なので、一通り情報を集めてみるとよいと思います。

※ヘルパー2級は2013年3月末で廃止。4月から新資格・介護職員初任者研修がスタートしています。新資格の職業訓練も、同様の要領で開講されています。

(2013年6月10日 追記)