【辛口評価】LB200 食品用ベクレルモニター(ガイガー,放射能,放射線,測定器)

【ガイガーで食品は計測できる?】

GM式のガイガーカウンター放射能が測定できるかというと、現状では難しいようです。家庭用の放射能測定器には、GM管方式とシンチレーション方式がありますが、どちらも食品の計測には不向きであると言われます。

セシウム汚染牛肉の問題に際しては、上記のような放射線測定器で表面検査をしてましたが、暫定規制値を超える汚染牛が検査をすり抜けてしまいました。

ただ、「ただちに健康被害が出るレベルの放射線」であれば計測できることがあるようです。ガイガーを購入する人の中には、健康被害防止のためのアラームとして活用している人がいます。たとえば、高濃度に汚染された腐葉土がホームセンターにあった場合などは反応してくれる可能性がある、ということのようです。


【もっとも安価な食品用放射能測定器・LB200】

野菜や牛乳、お米、ご飯など、食材用のベクレルモニターLB200は、安価な食品用の放射線測定器として知られます。ただ、安価といっても価格は80万円から120万円ほどです。楽天通販やネット通販で購入可能です。

市民団体・市民放射能測定所は、福島市で自主的に食品の放射能測定を行っています。市民放射能測定所が使用しているのが、このLB200です。

(参考)
食品測定 | 市民放射能測定所

上記リンク先を見ると、検査の結果、実に多くの福島産の食材の多くからセシウムが検出されていることがわかります。


【辛口評価:精度は高くない】

食品用の本格的な測定器の価格は、普通に1000万円を超えてしまいます。LB200はそれに比べて驚くほど格安です。が、その分精度は落ちます。検出限界は1キロ当たり20ベクレル。1ベクレルでも摂取を減らしたい人には物足りないかもしれません。しかし、市民放射能測定所の検査結果を見ると、ブドウやキウイのセシウム汚染が100ベクレルを超えているのがわかります。ですので、応急処置的な役割は十分果たすことができそうです。


【誤差はかなり大きい?】

週刊文春は、9月1日号でLB200と、高価なゲルマニウム半導体検出器との測定値比較をしてくれています。それによると、誤差の大きさにちょっと驚きます。例を挙げると次の通りです。(p.29)

・静岡産の茶 LB200:391  ゲルマニウム検出器:354
・福島産の桃 LB200:100  ゲルマニウム検出器:36
・千葉産のイワシ LB200:89 ゲルマニウム検出器:13
・栃木産のカルビ LB200:464 ゲルマニウム検出器:246

LB200でセシウムが高濃度だった場合は、おおむねゲルマニウム検出器でも高濃度です。ただ、検体によっては数値が倍以上違うこともあるようです。ただ、LB200の方は専門家ではなく、週刊文春のスタッフが検査していますので、うまく計測できなかったのかもしれません。


誤差は大きいですが、大まかな目安は得られます。100万円は高額ですが、仲間10人で買えば1人10万円で済みます。ボクも身近に1台ほしいところなのです。 


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